Hanasaku Words (HSW配列)
ローマ字の「綴り」を捨て、日本語の「音」を重ねる。
入力から変換まで、ホームポジションは崩れない。
キーボードの上に、自分だけの庭を作ろう。
左手でそっと子音の種をまき、右手で母音の水をやる。
思考をダイレクトに言葉にする、ロジカルで優雅な新しい配列です。
【①② 入力】音を重ねる
【③④ 変換・編集】手首を固定
「左手 ➔ 右手 ➔ 左手 ➔ 右手」という流れるような交互のリズムで、
入力から変換まで手首を定位置から一切動かさずに完結する、実用性を極めた日本語入力インターフェース。
私たちが普段、当たり前のように使っている「ローマ字入力」。
実はこれ、頭に浮かんだ日本語の「音」を、一度「アルファベットの綴り」に翻訳してから打ち込む、とても不自然な作業です。
たとえば「づ」と打ちたいとき、私たちは発音とは無関係に「D・U」と指を動かします。「を」は「W・O」。これらは人間の自然な口の動きや音のつながりではなく、ただシステム側の都合で暗記させられた「例外ルール」です。この一瞬の脳内翻訳作業が、知らず知らずのうちに思考のスピードにブレーキをかけています。
さらに、物理的な指の移動も大きな負担です。文字を消すための「Backspace」や、変換を確定する「Enter」は、右手の小指を限界まで伸ばさなければ届きません。文節を調整するための「矢印キー」に至っては、手のひらごとホームポジションから離す必要があります。また、「N」や「M」、「、」「。」などの下段のキーも、指を不自然に曲げ込まないと押しづらい場所にあります。そのたびに手のひらの位置は崩れ、せっかく紡いでいた言葉の糸がプツリと途切れてしまいます。
言葉を形にするための道具なのに、システムやキー配置の都合に人間が無理に合わせて疲弊している。
この違和感を根本から解決するために生まれたのが、花咲く言葉の「開花の理」と「四つの所作」です。
| 比較項目 | 一般的なローマ字入力 | HSW配列 (花咲く言葉) |
|---|---|---|
| 打鍵の思考 | 英字綴りへの翻訳 | 発音の直接入力(音の足し算) |
| 覚える量 | 多い(例外綴り含む) | 少ない(極めて規則的) |
| ホームポジション | 頻繁に崩れる | ほぼ完全に固定 |
| 指の総移動距離 | 大きい(疲れやすい) | 極めて小さい(疲れにくい) |
言葉を「アルファベットの綴り」として丸暗記するのではなく、人間の自然な「口の動き(発音)」をそのまま指先の足し算に変換します。
「サ」の種に「濁点(F)」を足すと、「ザ」に変わる。全行共通のシンプルな法則です。(例外に思える「づ」も、タ行+濁点+う段で自然に作れます)
なぜ「じ」に「あ段(I)」を重ねると「じゃ」になるのでしょうか? それは、「じ」の口の形のまま「あ」と発音すると、自然に「じゃ」の音になるからです。綴りの暗記ではなく、口の動きの連続をそのまま入力にします。
同じように、「う」の口の形から「あ」と発音すると自然に「わ」になり、「お」と発音すれば「うぉ(を)」になります。だから「う」の響き(つぼみ)に、「あ段(I)」や「お段(K)」の水を重ねるだけで、正しい花が咲くのです。
暗記は最小限。この直感的な「音の足し算」により、ユーザー視点では例外を感じない自然な設計ですべての音を網羅します。
さらに「花咲く言葉」は、基本の入力を押しやすい中段・上段に集約し、指の不自然な移動を極限まで減らしました。「30秒で分かる」で紹介した4つのステップは、まるで庭を育てるような美しい所作として完結します。
まずは左手で行(子音)を選びます。画面には即座に「カ」や「サ」といった言葉のつぼみが現れ、次にどの音が咲くのかを視覚的に確かめられます。
一番自然な位置にある右手のキーで、あいうえおの段(母音)を与えます。左手から右手へと流れる交互の動きが、淀みないリズムを生み出します。
言葉が咲いたら、そのまま左手の親指(Spaceキー)で変換の風を送ります。手首を動かさずに、自然な流れで候補をスムーズに選択できます。
文節の移動や伸縮は、すべて右手のホームポジション(J・K・Lなど)で行います。遠い矢印キーへ手を伸ばすことなく、咲いた言葉を思い通りに剪定(編集)し、そのまま確定させることができます。
HSW配列は「Google日本語入力」の機能を使って設定します。
以下のボタンから設定ファイル一式をダウンロードしてください。
内容物:keymap.txt / romantable.txt / dic-hana-saku-words.txt
keymap.txt を選択して「OK」を押します。
romantable.txt を選択して「OK」を押します。dic-hana-saku-words.txt を選択し、辞書名(HSW辞書など)をつけてインポートします。
💡 元に戻したい時は?
同じプロパティ画面で、キー設定とローマ字テーブルを「MS-IME」などの標準設定に戻すだけで、いつでも元の入力方法に戻せます。
これまでのキーボード入力には、文字を「叩く」「打鍵する」という、少し攻撃的で無機質なイメージがありました。
パソコンに向かう時間は、ただ文字のデータを打ち込むだけの作業ではないはずです。
キーボードは、あなたの頭の中にある思考や感情を、言葉として形にするための「庭」であってほしい。
機械に触れる心理的なハードルを下げ、自分を表現する時間に温かさを添えたい。
そんな願いから、「打つ」という行為を「花が咲く」というポジティブな表現に変え、「花咲く言葉」と名付けました。
もし、「どうして『咲く』って言うの?」と聞かれたら、こう答えます。
音が重なり、言葉が育ち、画面の上に美しく咲き誇る。
あなたの心にある言葉の種を、この庭で咲かせてみませんか。